CFD取引をGMOクリック証券で“手動リピート売買”する際の注文方法や注意点を解説します。
テクニカル分析や損切りの必要がないため、初心者にも運用しやすいリピート売買。

私もいくつかの種類の投資経験がありますが、自分の運用している中で一つだけ初心者におススメするなら「CFDのリピート売買」です。
GMOクリック証券には自動売買システムはないため手動での注文となりますが、手数料無料でスプレッドも低く、手間がかかる分コストなどが有利になります。
ここでは自動売買システムなどを使わずに自分で手入力でリピート売買の注文をする、いわゆる『手動リピート売買』をするための方法を解説していきます。
CFDとは?
CFDとは差金決済取引といわれます。
現物の取引でなく、株価指数や金・原油などの価格に対して売買を行います。
例えば私が現在運用している『イギリス100』はイギリス株価指数FTSE100をもとにした指数です。
イギリスの株価が低い時に買って、高くなったら売れば差額の利益が手に入る、といったイメージです。
CFD取引の特徴
特徴はいろいろありますが、
- 比較的少額で指数に投資できる
- 手数料無料
- 保有期限がない
というメリットがあります。
リピート売買とは?

リピート売買とは正式にはグリッドトレードといいます。
またはトラップトレードとも呼ばれ、あらかじめイフダン注文(新規と決済を同時に注文)を等間隔にセットしておき、相場の波の動きによって利益が自動的に出る注文方法です。

なんて文章で説明するより、上のイラストを見てもらうほうが一目瞭然ですね。
要はあらかじめ買いと売りの注文を仕掛けておき、値段が上がったり下がったりすれば新規→決済と自動的に利益が出るという注文法です。
トラリピやループイフダンなどFX自動売買によるシステムが有名ですが、仕組みが単純なため、自動売買でなく手入力の注文でも可能です。
リピート売買の最大のメリットは、損切りの必要がなく相場の流れも読む必要がない点であり、初心者に向いている手法といえます。
株価指数CFDでのリピート売買はメリットがたくさん!
損切りの必要がない
損切りとはそれ自体が運用失敗みたいな印象ですが、実は重要な投資のテクニック。
自分の資産を守るために欠かせないものです。
しかしそれゆえ初心者にはそのタイミングが難しいもの。
ものすごく下がってから遅すぎる損切りをして大損害!とか、
損切りした後すぐに元に戻って「損切りしなきゃよかった~!」とか、よくあることです。
でも、リピート売買は損切りをしない運用法です。
もちろんこれには良い点ばかりではなく悪い点もありますが、難易度の高い損切りをしなくていいというのは初心者にとってメリットになります。
相場の予測が必要ない
リピート売買は一定の間隔で買いと売りをあらかじめ仕掛けておく手法。
なので、チャートを見て上がるか下がるかを予想してエントリーしたり利確したりする必要がありません。
テクニカル分析を知らなくても運用可能です。
またFXにおけるリピート売買は運用前にある程度の予測(レンジ幅)をする必要がありますが、CFD取引で行うリピート売買は必要ありません。
資金管理とロスカット対策だけを重視して運用できるので、こちらも初心者向けといえます。
決済タイミング考えなくても良い
初心者には難しい決済タイミング。
リピート売買は最初に決めた利確幅を守るだけなので迷うことがありません。

いつ注文するのがいいのか、利益確定はいつか、もう決済しちゃってもいいの?もっと値上がりするんじゃない?あっ下がっちゃった!どんどん下がるよどうしよう、え?損切り?したことないよ~(以下略)
などといったことがリピート売買なら起こりません。
初心者に優しい手法です。
時間をとられない
仕事をしながらだと運用に割く時間がなかなか取れなくて大変です
リピート売買は最初に注文を設定しておき、あとはほったらかし。
相場に張り付いている必要がありません。
日中仕事をしている人など時間に余裕が無くても運用できることも大きなメリットです。
CFDでのリピート売買のデメリットとは
途中でやめづらい
リピート売買は損切りをしない関係上、含み損を常に抱えます。
ですので、始めてしばらく(数か月~数年単位)の間は運用状況がマイナスになる可能性があります。
ここでやめようとすると強制決済=確定損失になるので、途中での運用撤退は痛手を被ります。
ここがリピート売買の最大のデメリット。
相場環境によっては途中でやめられないのです。
リピート売買は短期で大きく儲ける“一発当てる”ような運用ではありません。
長い間コツコツ利益を積み上げる資産運用です。
始めるなら長期目線でずっと続ける気持ちで運用する必要があります。
途中でやめることができないので始めにくいという方は、まず少額で運用することをおススメします。
CFDは1枚当たりの必要資金が少ないものも多く、ポケットマネー程度の資金でも始めることができます。
運用に慣れてきたら、徐々に増やしていくのは簡単です。
資金効率が悪い?
含み損を常に抱えるので、その分だけ資金が拘束される傾向があります。
そのため一般的なトレードよりも資金が多めに必要になります。
上手なトレーダーなら損切りをうまく利用して含み損を抱えないような運用ができますので、同じ資金で運用しても利益を大きくすることができるかもしれません。
でも投資初心者が上手に損切するのはとても難しいもの。
初心者でも損切りなしで簡単に運用できるのがリピート売買の強みです。
もちろん資金効率が悪いといっても銀行預金よりは利益の期待値が大きいのはもちろん、一般の株式運用よりも利益を出すことも可能です。
注文が面倒?
GMOクリック証券は自動売買のシステムがないため、手入力での運用となります。
注文が約定または失効するたびに再注文をしなくてはなりません。
他社に比べて面倒ですが、その分自分の好きなように設定できたり相場の状況によって変更したりできるメリットもあります。
またコスト面でも有利。
リピート売買は何度も注文を繰り返すため、もしも手数料が高かったりすると何度も手数料をとられ、その影響はどんどん重くなっていきます。
しかしGMOクリック証券のCFDは注文時の手数料がかかりません。
スプレッドもとても小さいため、小さな取引を何度も繰り返すリピート売買では有利になることも見逃せないメリットです。
CFDやETFの自動売買システムがある証券会社もありますが、コストがその分かかってきます。
GMOで行う手動での売買はコストがとても低いので、利益を重視するなら大きなメリットになります。
注文が手間がかかるといっても、「自動売買と比べて」面倒なだけ。
注文にかかる時間はアプリ起動の時間を含めてもほんの数分です。
GMOクリック証券はスマホアプリも使いやすいと評判で、ほんのちょっとの時間で再注文が可能。
約定メールを見てすぐに再注文するのはカンタンです。
リピート売買におススメのCFD商品
わたくし浅葱は現在4つのCFD商品をリピート売買の手法で運用しています。
リンク先にはそれぞれの設定や運用収益などを載せていますので参考にしてみて下さい。
イギリス100
- 価格調整額(配当)が出る
- レンジ相場が多く、リピート売買に最適
『イギリス100』はイギリス株価指数FTSE100をもとにしたCFD商品です。
大きな特徴は株のように配当が出ること。
現物株と比較しても大きめの配当で、配当目的のためにリピート売買でなく積立運用をする人もたくさんいるほどです。
リピート売買は含み損を抱える運用になりますが、決済待ちの含み損ポジションが配当を生み出すため、互いの欠点を補う相性の良い運用先となります。
金スポット
- 現物取引よりもコストが有利
- 市場が不安定の時に上昇が期待できる
『金スポット』は金の商品CFD運用。
金投資は安全資産としての側面が強いですが、実は値動きが大きめで、リピート売買にも有利です。
また現物の金を運用するのに比べて保有コストや売買手数料がかからない点もメリットです。
銀スポット
- 少額で運用できる
- 市場が不安定の時に上昇が期待できる
『銀スポット』は銀の商品CFD。
金と値動きが似ているので、金と同じ手法で運用できます。
しかし金とは価格が違うため、少額からの運用が可能な点がメリット。
それ自体に価値のある金銀は価格が下がりにくい特徴もあるため、リスクが低く初心者にも向いている運用先です。
米国30ブル3倍ETF
- 少額で運用できる
- 値動きが大きい
『米国30ブル3倍ETF』はハイレバレッジ型のETFで、アメリカの株価指数NYダウを元にして3倍の値動きをするように設定されたものです。
NYダウは上昇を続けているため投資先としても人気ですが、価格が大きいためたくさんの元手資金が必要となります。
米国30ブル3倍ETFは1枚当たりの証拠金が少なくて済み、少額でNYダウを運用したい方にピッタリ。
変動も大きいのですが、必要資金が少ないので無理をしなければ少額でも十分カバーでき、リスクを軽減しながら大きな値動きを利益にできるようになります。
リピート売買を始めるならGMOクリック証券が便利
- コスト(手数料・スプレッド)がオトク
- 少額から可能(=自分の資金に合った注文ができる)
- 設定の自由度が高い
GMOクリック証券でリピート売買する場合、自動売買システムがないため自分で毎回注文する必要があります。
しかしメリットも大きく、こまめに運用できる方ならコストをはじめとしたさまざまな有利な条件で運用を開始できます。
初心者にもやさしい運用なので、まずは少額で、始めてみましょう。

運用結果のページに私の損益も載せてあります。
併せてご覧ください。
巷では『手動トラリピ』なんて言われることもあります。