すきま時間にスマホでポチポチ操作するだけで、少額で簡単に運用できるリピート売買。
私も金・銀や株価指数などをGMOクリック証券のCFDを使い、リピート売買で運用しています。
リピート売買は最初に注文間隔や決済幅などの設定を決めたら、あとは注文するだけ!
ここでは設定を決めていざ運用開始!→でもリピート売買の注文って具体的にどうやるの?という人のために、
- GMOクリック証券アプリの操作方法
- 決済(または期限切れ)したときの再注文方法
- 暴落したときの対処法
などを解説します。
CFDを使ったリピート売買のしくみ(おさらい)
リピート売買とはあらかじめ買値と売値を設定しておき、下がったら買う、上がったら売るを繰り返して利益を上げる方法です。

正式には「グリッドトレード」と呼ばれます。

最初に注文を予約しておくので、設定さえすればあとは決済されるまで何もしなくてもよく、初心者にも簡単にできる運用法です。
リピート売買の特徴・メリット
リピート売買のメリットは、
- 運用の手間が少ない・時間がかからない
- 買い時や売り時が分からない初心者でも可能
- 注文しておけば寝てる間でも利益が出る
という風に、投資になれていない人でも始めやすい運用です。
特に時間がとられないので、日中仕事をしている方などにもやりやすいメリットがあります。
リピート売買は単純なため、自動システムで運用できる証券会社の商品もあります。
しかしここで紹介しているのは自分で注文を出す、いわば手動リピート売買。
スマホでポチポチ操作する手動リピート売買は
- 手数料などのコストが小さく済む
- 暴落時の対処が容易
といったメリットがあります。
基本の注文のしかた
例としてGMOクリック証券のスマホアプリで注文をしてみます。
注文はスマートフォン・パソコンのどちらでも可能ですが、スマホ注文をおススメします。
- ロスカットレートが注文と同時に入力できる
- 指紋認証を使えば起動が早い
- 約定後すぐ注文できる
スマホ注文のほうが全体的にラクです。

私はパソコンの前にいてもスマホで注文しています
「イギリス100」を例にして注文します。

金や原油など、他のCFDリピート売買も基本的に同じです
- 運用商品:イギリス100
- 注文幅:10pips
- 利確幅:100pips
- ロスカットレート:4000
- 注文量:1つの注文につき1枚

実際に私が運用している設定です
注文幅10pips、利確幅100pipsなので、注文はこんな感じに仕掛けます。

基本の注文-IFD注文を使う
使うのはIFD(イフダン)注文です。
IFD注文(イフダン)とは、新規の注文と、それに対する決済注文を同時に出す注文方法です。

あらかじめ仕掛けておく注文です

現在価格7498.8なので、最初に7490→7590の注文を入れてみます。
「イギリス100」を選択したら、「(買)ASK」をタップ。
そして「IFD」のタブを選択します。
その後上から順に、
- 「取引数量」を1
- 「指値・逆指値」は「指値」を選択
- 「注文価格」を7490
- 「ロスカットレート」は「指定」をタップし、4000と入力
- 「有効期限」を「翌週末」に
- 最後に「決済入力へ」をタップして次のページへ

続いて決済入力。
上から順に、
- 「取引数量」を1
- 「指値・逆指値」は「指値」を選択
- 「注文価格」を決済値の7590を入力
- 「有効期限」は「翌週末」をタップ
- 最後に「確認画面へ」をタップして完了
慣れればここまでを10秒程度でできちゃいます。
その後も同じように注文していきます。
注文幅を10pipsと決めたので、7480→7580、7470→7570……と注文していきましょう。
慣れると1注文につき10秒ぐらいでできるようになります。
アプリに触れる時間も1週間で5~10分程度で済み、時間の無駄になりません。
注文を作りすぎると、暴落があった時にたくさんの注文が一気に約定して含み損が大きくなってしまいます。
ロスカットレートを設定しているので心配はありませんが、余裕資金がなくなり身動きが取れなくなってしまいます。
せっかくの買い時を逃してしまうため、注文は3つくらいまでがおススメ。
またGMOクリック証券のシステムでは注文期限が2週間で、それを過ぎると注文のやり直しです。
手間がかかるだけなのでその点でも注文は少ないほうが便利です。
上に仕掛ける時は逆指値のIFD注文
もし上に買い注文を仕掛ける場合、新規注文を逆指値で入力します。

現在価格7498.8なので、7500→7600の注文です。
「イギリス100」を選択したら、「(買)ASK」をタップ。
そして「IFD」のタブを選択します。ここまでは先ほどと同じ。
その後上から順に、
- 「取引数量」を1
- 「指値・逆指値」は「逆指値」を選択
- 「注文価格」を7500
- 「ロスカットレート」は「指定」をタップし、4000と入力
- 「有効期限」を「翌週末」に
- 最後に「決済入力へ」をタップして次のページへ
決済入力のほうは先ほどと同じ。
新規注文だけを「逆指値」で行い、決済注文は「指値」です。
株価指数のように基本上昇が見込める運用商品で上に仕掛けていくと、いつかは必ず高値つかみをします。
そのため現在値の上に仕掛ける注文はせず、買い下がりのみというのも一つの方法。
買い下がりのみを行うほうが、暴落や下落トレンド突入時でも安全性が高くなります。
あるいは上の注文を仕掛けるのは一つだけ、などのルールで運用すると含み損の増加を最小限に抑えることができます。
注文後はメールでチェック
注文後は約定するか失効(2週間の期限切れ)するまで放置でOK。
約定(または失効)したら設定していたメールアドレスにお知らせが届きます。
1日1回は必ずメールの確認をしましょう。
メールではいくらの値で約定したかもわかるので、チャートも見る必要なし!
ログインして確認する必要もありません。
新規の買い注文がきていたら値下がり、決済されてたら値上がり、などすぐわかります。
他にも大量の約定メールが届いているのを見て大きな動きがあったことを知れたり。
メール確認だけで様々な情報が分かるようになっています。
メールが届いたときの再注文の手順
約定、または失効したときのメールが届いたら、再注文をします。
新規約定したときの手順
新規約定したときは仕掛けの数が減っているので、さらに新規の注文を仕掛けていきます。
決済約定したときの手順
決済約定したときは、その注文をそっくりそのまま再注文します。
失効したときの手順
GMOクリック証券のCFDは注文期限が最長翌週末までしかできないので、注文してから次の週の土曜日には失効してしまいます。
失効した場合は、月曜日までに「仕掛けの再注文」と「建玉の決済注文」を行います。
仕掛けの再注文
失効した仕掛けは再注文します。
失効確認のメールをみて、あるいは現在残っている予約注文から判断して、消えたものと同じように再注文をしていきます。
建玉の決済注文

すでに新規約定されているポジションは決済注文だけが失効します。
「建玉一覧」から決済注文の消えているポジションをみつけて決済注文だけを再入力すればOK。
建玉数があるのに注文数が0になっているポジションをタップすればそのまま決済注文に進めるので、そこから決済値を入力します。
メールを見て再注文のまとめ
(毎日1回以上)約定メールが届いたら
- 新規約定メール→新しい仕掛けを注文する
- 決済約定メール→その仕掛けを再度注文する
(週末)失効メールが届いたら
- 新規注文の失効→同じものを再注文
- 決済注文の失効→消えた注文を再度指値決済注文
CFDでリピート売買 こんなときどうする?
窓開け約定した時どうする?
窓開けしても最初に決めた値は動かさないのが基本。
大暴落が起こったときなど、仕掛けていた値よりも大きく下で新規約定する時があります。
基本的には窓開けしても気にすることなく、最初に注文している価格を動かす必要はありません。
指値注文である限り窓開けで不利になることはありません。
大暴落したらどうする?
大暴落して価格が大きく下がった場合、注文を2~3しかしていなかったなら、想定していたポジション数より少ない量しか増えていないことになります。
例えば現在価格7498.8の時、
7490→7590
7480→7580
7470→7570
と仕掛けていて、急に大暴落が起こり7300まで下がったとします。
この時、3つの注文は全て新規約定したあと、ポジションを増やせずに7300まで落ちたことになります。
この場合、
- 約定するはずだったポジションをその場で買い増す
- 約定しなかったポジションを逆指値で注文する
- 何も追加注文せずそこからリピート売買を再開する
というパターンが考えられます。
この3つはどれも一長一短なので、自分の手持ち資金と相談して決めましょう。
1.約定するはずだったポジションをその場で買い増す
1番利益が出るパターンで、資金に余裕があるならおススメ。
上の例の場合は、7460~7300までの10poipsごとの注文、つまり17個の注文を買い逃したことになります。
なのでこのケースでは、現在価格7300で17個のポジションを成行注文します。
そして決済注文を1ポジションごとに入力。
この時、決済注文は最初に設定した価格にすること。つまり、
7300→7400
7300→7410
7300→7420
:
:
7300→7560
となります。
ただしこの方法は、第2波の暴落がきた時はさらに含み損が増えます。
調子に乗って買いすぎるとロスカットの危険があるので、最初に決めた枚数以上のポジションを増やすことの無いように注意しましょう。
2.約定しなかったポジションを逆指値で注文する
暴落などなかったときと同じようにポジションを取っていきます。
上の例の場合は7460~7300までの買い逃した注文を逆指値で、
7310→7410
7320→7420
7330→7430
と入力します。
このケースでは最初の想定通りの利益になります。
安い価格で買わずにわざわざ高くなってから買うのであまりお勧めしませんが、この方法だと再暴落したときにポジションを増やさないので1よりも安全策です。
3.何も追加注文せずそこからリピート売買を再開する
3は一番の安全策。今までもっていたポジションの含み損以外のダメージがありません。
手持ち資金と相談して判断しましょう。
最高値になったらどうする?
上昇を続けて運用先が最高値更新した場合は、もし暴落したときのダメージも最大になっている状態。
なので今まで以上に新規注文の数を増やし過ぎないように注意しましょう。
もし不安ならその運用先をいったんやめてしまっても構いません。
一つの運用先に集中するよりも、いろんな運用に分散させる方が安全です。
CFDリピート売買は操作カンタン
CFDの手動リピート売買は、テクニカル分析も必要なく、機械的に一定の値幅で注文を続けるだけの簡単な資産運用です。
時間もとられずすき間時間でできるのが大きなメリット。
少額からでもできるので、効率的に資産を積み上げたい人はチャレンジしてみて下さい。
CFDリピート売買の始め方の解説はこちら
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私は「朝起きた時」と「仕事終わって家でくつろいでいる時」の1日2回メールチェックしています。
朝起きて約定メールが届いているか確認するのが楽しくなってきますよ。