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選ぶだけで注文でき、操作が簡単なFX自動売買システム「ループイフダン」。
そのループイフダンに、2021年アイネット証券から『ループイフダンBS』という新しいシステムが登場しました。
BSとは、Buy(買い)と Sell(売り)の両方を同時に発注すること。
必要資金が半分で、利益が倍になり、いいことづくめのようですが、もちろんデメリット部分もあります。
特徴をしっかり把握して、最適な運用設定を考えていきます。
ループイフダンBSとは、買いと売りを同時に発注します。
ですので相場の上下どちらに動いても利益を得られ、利益は約2倍になります。
また、従来のループイフダンで買いと売りの両方を1つづつ運用すると証拠金はどちらも必要になりますが、ループイフダンBSは買い売り一方の証拠金だけで済みます。
つまり必要な証拠金も半分で済むというメリットがあります。
もともとループイフダンのようなリピート系のFX自動売買は、相場が上下するごとに利益を生み出すシステムです。
ですので、買いと売り両方を仕掛ければ、単純に決済回数が倍になり、決済益も2倍になります。
もちろん両建てはスワップポイントが差引マイナスになるという欠点もあります。
しかし多くの相場でキャピタルゲイン(決済益)>インカムゲイン(スワップ)となるので、影響はそれほど大きくなく、利益が伸びると考えて良いでしょう。
また、今までのループイフダンのシステムでも買いと売りを一つづつ注文すれば同様の運用ができますが、その場合両方の証拠金が必要になります。
ループイフダンBSは少ない資金で始められるメリットもあります。
証拠金が買い売りどちらか一方だけで済むので、開始時の資金が少なくて済むのはメリットです。
しかし、買い売りを同時に発注するこのシステムは、相場がかなり下落しても売りを発注します。
もちろん逆も同じです。
ですので、発注レンジが広がるため、含み損が多くなり、結局必要な資金は少なくて済むとはいえない可能性が出てきます。
リピート売買には「ハーフ&ハーフ」という有名な注文設定があります。
想定レンジの半分で買いと売りを区切り、上半分には売り注文のみ、下半分には買い注文のみを設定するこの方法。
必ず買いか売りのどちらかしか稼働しないので証拠金が片方だけでOK。
またそれぞれのレンジは狭くなるので含み損の増加を抑えられるメリットもある方法です。
この方法と比べると、ループイフダンBSは広いレンジ全体を買いと売り両方で動くため、含み損が増大します。
レンジが2倍だと含み損は2倍では済まないので、たくさんの資金が必要になってしまいますね。
証拠金が半分で済むといっても、倍以上の含み損をカバーしなくてはならなくなるならメリットとはいいがたいです。
決済回数が2倍のメリットも、ハーフ&ハーフで取引数量を2倍にするほうが良いのではと考えられます。
先ほどのハーフ&ハーフは高値での買い注文や底値での売り注文をしませんが、ループイフダンBSはしてしまいます。
特にマイナススワップが発生するほうの注文が上限や下限で置き去りにされると、いくらインカムゲインがキャピタルゲインに比べて小さいとはいえ、少なくないダメージが発生します。
また、そのようなときに注文を停止しようとしても、買いと売りのどちらか一方だけを停止できないので、逆方向のチャンスとなる注文も同時に停止されてしまいます。
従来のループイフダンは「損切あり」「損切なし」を選択できました。
それぞれのメリットはありますが、リピート売買では損切りは大きなダメージにしかならないので、運用額を小さくしてでも損切りにならないようにするのが基本。
その点で「損切あり」にしかできないループイフダンBSは不便です。
注文時に「最大ポジション数」を十分な大きさにすることで実質的に損切りを無くすことはできますが、口座に充分な資金を入れておく必要があるので、必要資金が半分で済むメリットと相反します。
注文時に、過去の変動幅などのお知らせが入る「アドバイス機能」が追加。
これは純粋に良改変。
ループイフダンはシステムが単純なため初心者にもはじめやすい自動売買なので、初心者向きの機能が増えたのは好印象です。
こうして見てみると、デメリット部分が大きく、ループイフダンBSは個人的にはおススメできません。
しかしループイフダン自体はとても簡単で素人でもわかりやすいメリットのあるFX自動売買。
ですので最適なループイフダンの設定を従来の買い・売り単体の自動売買を組み合わせて考えます。
上記でも説明したハーフ&ハーフ。
含み損の増加を最小限にする点が最大のメリットです。
ループイフダンの特性として中央部分で手動による停止・再開をしなければいけないのが面倒ですが。
売りと買いの重なる部分を作るのがこの方法。
こちらも高値つかみや底値売りを出しません。
ループイフダンは細かく注文できないので、ハーフ&ハーフよりも作業がラクです。
重なる部分は広くとればその中での売り買いがループイフダンBSと同じになるので利益が2倍。
しかしハーフ&ハーフよりも含み損が増加して必要資金も増加します。
一番単純な方法です。
買い・売りどちらかの運用だとスワップポイントがプラスの方のみを運用できるので、マイナススワップを考えなくてよくなります。
レンジアウト時のケアもラク。
米ドル/円の買いにユーロ/円の売りを組み合わせるなど、複数の通貨ペアで運用することによってリスクを限定していくのがおススメです。
私も現在はこちらの方法で運用しています。
ループイフダンBSはメリットも大きいものの、それ以上のデメリットがあるので、現時点ではおススメできません。
ただしループイフダン自体はとても簡単に設定できるため、初心者にもおススメしやすい自動売買ですので、従来のループイフダンでの運用が良いですね。
ちなみにアイネット証券のデモ口座でループイフダン・ループイフダンBSを稼働できるので、試してみるのも手です。