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仕掛け幅の設定(トラップ)を決めたら、次はいくら上昇したら決済するかという『利確幅(決済幅)』を決めます。
利確幅はリスク(ロスカットレート)に影響せず、単純に利益の大きさにつながります。
だから自由に決めてもOK。
正解はありませんので、いろいろ試してみてもOK。
しかし利確幅は狭すぎても広すぎてもデメリットが生じます。
特に狭くしすぎるとデメリットが大きいので注意が必要です。
まず、リピート売買(グリッドトレード)全般に共通する特徴をまとめてみます。
リピート売買ならFXでもCFDでも、自動売買システムでも手動でも共通する特徴です。
どちらも良い点と悪い点があり、相場状況によって変わります。
ですので、その相場ごとに最適の利確幅を設定することが最適です。
といってもその時その時で相場環境は変わりますので、どの利確幅が正解かという答えは出せません。
試行錯誤していろいろ試すのが良いですね。
ただし、基本的に利確幅が狭すぎるのはNG!
狭いとたくさん決済するのですが、ダメなのですね?
初心者がやりがちなミスなので、注意です。
まず当たり前ですが、相場がおとなしい時は利確幅が狭いほうが決済数も多くなります。
あまりに広いと決済されませんので。
しかし大きく動く場合は広いほうが有利。
ちょっと比べてみましょう。
金CFDで1ドル毎に注文するリピート売買のとき、利確幅(決済幅)を
の2つで比較します。
利確幅の違いだけなので両者のリスクは変わらず、利益額だけが変動します。
あれ?最初は狭いほうが有利かと思ってましたが…
広いほうが利益の伸びが大きいですね。
当然ですが、相場が穏やかだと狭い利確幅が有利、活発だと広いほうが有利です。
ですが購入枚数が同じ(リスクが同じ)場合、広いほうが利益の伸びが大きくなります。
もちろん相場は一方向に動いているときでも実際は細かく上下しながら伸びているため、狭い利確幅のほうはさらに決済数が増える傾向にあります。
ですが、それでも埋まらないほどの差ができます。
上記の例だと20ドル動いたとき、狭いほうは広いほうに追いつくまで90回の追加決済をしなければならないのです。
大きく値が動いた場合、利確幅の広いほうが大きな利益につながるのが分かります。
決済すると1回に付き手数料がかかり、さらにスプレッドの分だけ損します。
『スプレッド』とは買値と売値の差。
この分だけ取引コストがかかっています。
多くの証券会社でCFDは手数料は無料ですが、スプレッドの分コストがかかります。
狭い利確幅は決済の回数が多くなるため、この影響が大きくなります。
この点でも狭すぎる利確幅は不利になります。
それなりに値動きのある相場では、決済回数が多いとそれだけ注文回数が増え、負担も大きくなります。
寝てる間に下落して新規約定、その数時間後に上昇して決済されノーポジション、なんてこともよくあることです。
ですので利確幅が狭い場合、注文の手間が大変!
毎回注文するめんどくささや、新規注文の取りこぼしの発生など、狭すぎる利確幅にはやはり問題点が出てきます。
狭すぎても広すぎてもダメ!じゃどうするの?
値動きによって幅を変化させる方法があります。
一時的な下落が起こった場合、急下落してもすぐに買いが入りやすい性質があります。
チャートでもV字を描いているところがいくつも見られますね。
なので急下落が起こった場合、買い下がった新規ポジションの利確幅を一時的に大きくするという方法もアリです。
利確幅に正解はありません。
リスクに影響せず、自分の利益に直結する値ですので、慣れてきたら自由に設定を変化させて自分なりのベストを見つけてみて下さい。