[chat face=”man1″ name=”” align=”left” border=”blue” bg=”blue”]なんとか30万円用意できた。これでどれくらいの注文できるんだ?[/chat]
[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” border=”red” bg=”red”]資金を追加したけどいくつポジションを増やせるかしら?[/chat]
自動売買もFX取引なので、リスクのある運用です。
注文をしすぎると大きく含み損が増えてロスカットになる可能性があります。
そうならないようにポジションの取りすぎには気を付けなければいけませんが、じゃあ今の自分の口座資金でどれだけのポジションをとれるのかということは知っておかなくてはなりません。
[chat face=”asagi.png” name=”” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”] 注文はすべてお任せの自動売買において、資金管理は一番大事な部分といっても過言ではありません。[/chat]
しっかりと自分の資金において最適なポジション量を把握しましょう。
最適なポジション量は「通貨量」と「注文間隔」の組み合わせ
ポジションの大きさは、1ポジション当たりの通貨量と、それをどれくらいの間隔でセットするかで決まります。
まず大切なのが、最初は通貨量は少なく、注文間隔は広めに(注文数を少なめに)するのが基本です。
自動売買では含み損を抱えながら運用するシステムのため、途中でポジションを減らすと損失になる可能性が高いです。
逆に注文を追加することは簡単にできます。
ですので最初のうちは少なめに注文しましょう。
通貨量は1000通貨が基本
さて通貨量についてですが、これは多くの証券会社で1ポジション当たり1000通貨からとなっています。
ですので最初はそのまま「1ポジション=1000通貨」で注文するのが良いでしょう。
公式サイトのロスカットレート等も1000通貨で表示されていることが多いためわかりやすいというメリットもあります。
[jin-iconbox07]マネーパートナーズの連続予約注文は100通貨から注文できます。自分の資金に応じて細かく調整できます。[/jin-iconbox07]
注文間隔は元手資金と相談して決める
通貨量が決まったら注文間隔の広さがそのまま必要資金に直結します。
自分の口座に入れた証拠金で注文できる範囲以内で注文していきます。
その注文間隔は、主に公式サイトを参考にして決めていくと簡単です。
最適なポジション設定を把握する
含み損の計算がわからない!めんどくさい!
結局具体的にどれくらいの注文ができるかわからない!
という方もいるでしょう。
いえ、最初からできる人なんておそらくいません。
数学で赤点を取ったことのある僕も苦手分野です( -_-)
でも大丈夫!
ほとんどの取扱会社で、最適な設定の目安やロスカットレートが公式ホームページに載せてあります。
公式サイトで最適なポジション量を参考にしよう
ループイフダンの場合
ループイフダンは取り扱いのあるアイネット証券・ひまわり証券ともに「目安資金表」が公式サイトにあります。
ループイフダンの場合、利確幅=注文間隔になります。
ですので利確幅100pips 注文間隔10pipsにしたい場合、横軸の「設定値幅」の100銭のところの目安資金を10倍すれば必要な資金がわかります。
(ループイフダンの注文方式では注文間隔を正確につけることはできません。利確幅100pips 注文間隔10pipsにしたい場合はB100の注文を時間をずらして10回する形になります。)
縦軸の「想定する変動額」は、自分の決めた注文レンジ(仕掛ける範囲)の値幅を選択します。
[jin-iconbox10]参考:想定レンジの設定[/jin-iconbox10]
トラリピの場合
トラリピには「トラリピ運用試算表」という便利な表があります。
運用額やレンジ幅などを入力すると、ロスカットレートなどが瞬時に分かります。
口座を持っている人しか使えませんが、正直これはすごく便利!
これを使いたいがためにマネースクエアに口座開設する人もいるとの噂です。
[jin-iconbox02]公式ページ:マネースクエア[/jin-iconbox02]
Excelなどで簡単にロスカットレートを作る
マネーパートナーズの連続予約注文は自由度が高い設定ができるためか、公式サイトに目安の設定がありません。
ただ、ロスカットレートの計算はそれほど複雑ではありません。
僕はエクセルなどの表計算ソフトで計算しています。
例えば最初の含み損が100円なら
2番目は100円+(100×2)円=300円、
3番目は300円+(100×3)=600円
てな感じです。
簡単に作れます。2番目まで作ったらドラッグ&ドロップで何番目でもいけますし。
え、めんどくさい?
そうですか・・・(-“-;
その場合は上記のような他サイトの目安資金表を参考にしてしまうというのも手かもしれません。
連続予約注文はコストが最小クラスなので、他サイトの表で資金内に収まれば連続予約注文でも大抵は大丈夫です。
ポジション量は証拠金に対して余裕をもって
公式サイト等で目安資金がわかっても、その目安資金額ギリギリでの運用はおススメできません。
あくまで想定レンジは過去のデータからの想定でしかなく、大暴落など大きな値動きがないとは言えないからです。
実際数年前にも某証券会社の商品で想定以上の下落が来た際に、推奨資金内ギリギリで運用していた顧客が数多くロスカットされるという事態がありました。
大暴落とは言えない程度の下落であり、推奨資金より多めに入れていた人は助かっています。
自動売買は相場の上下で新規ポジションをとり決済していくシステムですので、常に含み損がある状態になります。
また、損切りしないで運用していくことを前提としています。
よって、相場がある程度大きく動いても含み損+維持証拠金を余裕で保てるように、
- 口座にお金を充分に入れる
- ポジション量を調整する
この2つをしなければなりません。
まぁ普通は捻出できるお金には限りがあるはずなので、ポジション量を最適な量にすることが一番の対策になります。
ただし常に含み損を抱える性質上、後からポジション量を減らすことが困難ですので、最初から自分の口座内資金に最適なポジション量を決めておく必要があります。
[chat face=”asagi.png” name=”” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”] 運用して資金が増えたり給料を入れたりして口座資金が増えたらその都度ポジションを増やしてもいいです。増やすのは簡単です。最初から大きなポジションにしてはダメです。 [/chat]
自動売買の特性として、損切しないゆえにロスカットのダメージがとても大きく、逆に下落でロスカットされなければそのポジションがのちの大幅な利益につながります。
利益率よりも安全面を優先してポジションを考えましょう。
注意!自動売買の含み損は加速度的に増える!
相場が一方向に大きく動いた場合含み損がどんどん増えるというのはわかってると思いますが、その増え方は加速度的に増えます。
[chat face=”face_outi.png” name=”” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”]相場が1円動いて1万円の含み損が発生した場合、2円下がったら2万円の含み損・・・ではありません![/chat]
動くと新規ポジションが増え、それが新たな含み損を生むからです。
わかりやすいように表にしてみましょう。
1ポジション1000通貨の時、10pipsごとに買いポジション1つ追加する状態を例にします(浅葱が実際に行っている注文スタイルです)。
ポジション数 | 下落額(pips) | 含み損(円) |
---|---|---|
1 | 0 | 0 |
2 | 10 | 100 |
3 | 20 | 300 |
4 | 30 | 600 |
5 | 40 | 1,000 |
6 | 50 | 1,500 |
7 | 60 | 2,100 |
8 | 70 | 2,800 |
9 | 80 | 3,600 |
10 | 90 | 4,500 |
11 | 100 | 5,500 |
12 | 110 | 6,600 |
13 | 120 | 7,800 |
14 | 130 | 9,100 |
15 | 140 | 10,500 |
16 | 150 | 12,000 |
17 | 160 | 13,600 |
18 | 170 | 15,300 |
19 | 180 | 17,100 |
20 | 190 | 19,000 |
21 | 200 | 21,000 |
22 | 210 | 23,100 |
23 | 220 | 25,300 |
24 | 230 | 27,600 |
25 | 240 | 30,000 |
26 | 250 | 32,500 |
27 | 260 | 35,100 |
28 | 270 | 37,800 |
29 | 280 | 40,600 |
30 | 290 | 43,500 |
31 | 300 | 46,500 |
これを見てわかるように、100pips(クロス円なら1円)下落すると5,500円の含み損ができます
これが2倍の下落=200pips動くと21,000円と約4倍の含み損の増加になっています。
3倍の下落=300pipsだと46,500円。
約9倍の増え方です。
もちろん通貨量を1000通貨→2000通貨にするとさらに倍!これに耐えられるようにポジションを取らなければなりません。
[jin-iconbox01]上の表では省略していますが、1ポジションごとにさらに維持証拠金が必要です。
下落することにより新規ポジションが増えるため必要な資金はさらに大きくなります。[/jin-iconbox01]
[chat face=”asagi.png” name=”” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”] 浅葱は部分両建てにしているので一方的に動いても片方は決済益が出て口座資金が増えます。しかしそれでも含み損を相殺できるほどには決してなりません。 [/chat]
最適なポジション量を調整するには?
ポジションの調整はポジション数か通貨量を変えるべし
ポジションの調整には
- ポジションの数
- 通貨量
- 利確幅
の3つが変えられますが、このうちポジション数と通貨量で調整しましょう。
決済幅を変えてもロスカットレートに変化はありません。ポジションの数が変わらないからです。変わるのは利益の額だけです。
注文間隔を10pipsごとに一つから20pipsごとに一つに広げるといった注文に変更すれば、ポジション数が半減するため含み損も約半分になります。
また通貨量を1ポジションあたり2000通貨から1000通貨にするといった方法でも含み損の増え方は半分になります。
自動売買は後からポジションを減らしづらい
上にも少し書きましたが、自動売買は稼働中にポジションを減らすことが困難です。
なぜなら常に含み損を抱える性質上ポジションを減らす=マイナス決済(損切り)となるからです。
なので、最初に少なめのポジションをとっておいて、運用益や入金で安全に運用できるラインが増えてから追加しましょう。
増やすほうは簡単です。
おススメの増やし方は既存のポジションの間に追加していく方法です。
例えばドル/円の決済幅100pipsで100円から10pipsごとにポジションがある場合、
- 100円~101円
- 100.1円~101.1円
- 100.2円~101.2円
・・・となりますね。これに追加ポジションを作る場合、
- 100.05円~101.05円
- 100.15円~101.15円
- 100.25円~101.25円
・・・のところに作れば収益もバランスよくなります。既存の注文と区別がつきやすくもなりますね。
とはいっても神経質になることなく、そのまま既存のところに上乗せするようにしても問題ありません。
[chat face=”asagi.png” name=”” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”] 僕も最初は1000通貨から始めて、徐々にポジションを増やしました。きちんと整理して現在のポジションになったのは何か月も経てからです。 [/chat]
通貨ペアによっても変わってくる
相場の動きによって含み損が変わるので、動きの幅の少ない通貨ペアで取引すると含み損の増え方が緩やかです。
これが豪ドル/円が自動売買の人気通貨ペアだった理由の一つであり、またレンジの大きいポンド/円が殺人通貨と呼ばれている理由でもあります。
動き自体が少ないとそもそも利益が少なくなってしまいますが、ある程度のレンジ内で動いている通貨ペアだと想定もしやすく対策しやすいといったメリットもあります。
[jin-fusen3 text=”自動売買のレンジの考え方はこちら”]

ロスカットは絶対回避せよ!
FX自動売買は損切りしない前提のため、ロスカット=復帰できないほどの大きなダメージになることすらあります。
ロスカットを避けるための一部ポジションの損切りでさえ、デイトレードの損切りと違い大きな損失となり、それを取り戻すのに長い期間がかかることがあります。
なのでロスカットにならないようなポジションをとることが重要です。
そもそも自動売買はその名の通り自動で運用をおまかせできるという利点があります。
でも少しの相場変動でオロオロするようではその利点も生かせないですよ。
自動売買で気を付けるポイントはこのポジション量と証拠金維持くらいしかないので、ここだけはしっかりとやりましょう。
かつての僕のように含み損でビクビクするような注文はしてはいけませんよ。
((((;゚Д゚))))←悪い見本