ひまわり証券のループ株365は、4つの株価指数をリピート自動売買で取引できます。
その4つの株価指数、どれを選べばよいのか迷いますよね。
もちろん証拠金や配当も違ってきます。
どれを選ぶべきでしょうか?
4つの株価指数の選択
ループ株365は、くりっく株365の4つの株価指数をリピート系自動売買で取引するシステムです。
ループ株365(くりっく株365)では4つの株価指数から選択します。
日経225 | 情報が得やすい・金利支払いがない・配当がそこそこある |
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NYダウ | 値動きが一番大きい |
DAX | 配当がないので売りで使いやすい・証拠金が少ない |
FTSE100 | 配当が大きい・値動きが小さい・証拠金が少ない |

この中からどれを選べばいいんでしょう?

おススメなのは『FTSE100』と『NYダウ』です。
この中で安全性ゆえの初心者におススメは『FTSE100』。
値動きを利益に変えるという特徴を生かすなら『NYダウ』です。
それぞれの特徴を見てみましょう。
配当を比較
株価は基本上昇していくものなので、「買い」での運用が基本。
4つの指数の中で、DAX以外は買いポジションの保有で配当が付きます。
値動きを利益に変えるのがループ株365のシステムですが、長期の運用では相場の動きが鈍い時期もありますし、下落して含み損ばかりが増えることもあります。
そうした決済益が出ないときでも配当が保有ポジションに溜まっていくため、安心して決済を待つことができます。
FTSE100は配当のメリットが大きい
この中でFTSE100は証拠金に対する配当の割合が4つの指数の中で一番大きく、保有しているだけでも配当が積みあがっていきます。
ループ株365での自動売買を考えないFTSE100のくりっく株365での運用の場合、売らずに買い増して配当狙いの運用ができたほどです。
※2020年10月以降の制度改正によりくりっく株は「リセット付き証拠金取引」となったため、15か月を超える長期保有の運用ができなくなっています。
値動き益を狙うループ株365でも、保有ポジションに配当が付くため有利になります。
DAXは配当がない
DAXは配当がありません。
そのうえで金利を保有ポジションに対し支払わないといけないので、保有期間が長いほど不利になっていきます。
もちろん決済益に比べて小さな負担となるものですが、長期間売れないままマイナスの金利が溜まっていくのは精神的にも負担となりがちで、初心者にはあまりおススメできません。
必要証拠金を比較
ポジションの保有には、保有に必要な必要証拠金と、含み損のための維持証拠金がかかります。
その必要証拠金は4種の指数それぞれで違います。
もちろん必要証拠金が少ないほど元手資金が少なくて済みます。
ループ株365は含み損を抱えたまま運用するシステムなので多くの資金を必要とします。
できるだけ証拠金がかからないものを選びたいですね。
証拠金が少なくて済むのはFTSE100
FTSE100は証拠金基準額が小さめで、資金が少なくても始めやすくなっています。
この点も初心者向きといえます。
NYダウも少額で取引可能
NYダウは大きく値上がりしているため、以前は証拠金基準額もとても大きなものでした。
現在は改善され、2020年10月よりNYダウは取引単位が1/10になっています。
取引単位が1/10になったことにより、必要証拠金や手数料が1/10となり、大きな資金を用意しなくても始めることができるようになりました。
もちろん同じ決済幅での決済益も1/10、配当も1/10になってしまいます。
しかしもともとNYダウは値動きが大きく、リピート売買での決済益が一番見込める指数です。
少額で始めやすくなったのは大きなメリットです。
値動きを比較
値動きを利益に変えるループ株365の場合、値動きの大きな指数のほうが決済益が大きくなります。
では値動きの小さい指数はデメリットでは?と思うでしょうが、値動きが小さいことにより暴落時の下落幅も他の指数より小さくなります。
もしもロスカットになってしまったら数年分の利益もふっとんでしまうので、慣れないうちは安全第一で行きましょう。
値動きが一番大きいのはNYダウ
値動きが一番激しいのはアメリカの株価指数であるNYダウです。
ループ株365の特徴である値動きを利益に変えるシステムを一番有効に使えます。
また毎年最高値更新している指数でもあるので、成長性でも期待できます。
ただし値動きが一番大きいということは下落幅も大きいと予想されるので、暴落時にロスカットされないように十分な注意が必要です。
値動きが小さいのはFTSE100
値動きが4つの指数の中でおとなしいのがFTSE100。
あまり決済益を広げすぎるとめったに決済益が出ないかもしれません。
逆に暴落時の下落幅も限定的になると予想され、4つの中で一番安全だろうともいえます。
値動きは小さくてもその分配当は大きく必要証拠金が少ないので、同じ元手に対する利益は他の指数と遜色ない大きさになる期待もできます。
決済幅は広めが基本
リピート系自動売買の場合、決済幅は大きいほうが相場が動いた場合に利益も大きくなります。
逆に相場の動きが小さい場合は決済幅が小さいほうが決済回数が増え有利です。
相場環境によっても大きく影響されるほか、株価指数の種類によっても変化します。
NYダウは値動きが大きいので決済幅を広めにとるのが良いでしょうし、FTSE100は値動きが小さいため決済幅が広いとあまり決済されないかもしれません。
ただしループ株365はFXの自動売買と違い手数料・スプレッドが大きく、一回の決済にかかるコストが大きくなってしまいます。
ですので決済回数が少なくなる広めの決済がループ株365では“より”有利になります。
枚数は1ポジション1枚の運用から
1枚(1ポジション)でも必要資金は大きいです。
FXの自動売買と違い元手資金は多く必要になりますので、最初は1枚からの運用です。
運用結果が良く本腰を入れて運用したくなったなら、その時に追加資金を用意してからポジションを追加しましょう。
用意すべき資金の額は?
最悪の想定はリーマンショックを基準に考える
必要な資金はロスカットされない額になります。
その想定は近年で最大の下落であったリーマンショックを基準にして考えます。
FTSE100を例に見てみましょう。

この時FTSE100は3000ポイントほど下落しています。
3000ポイントの下落の場合、どれくらいの資金が必要でしょうか。
公式サイトの目安資金早見表で確認しましょう。
この表からだと最大決済幅である「B150」でも300万円以上の元手資金が必要とわかります。
最悪の想定をした場合は結構大きい額が必要ですね。
実際に運用する額は
ロスカットは絶対に避けねばなりませんが、リーマンショックを耐えられるようにすると必要な資金が結構大きくなります。
それだけの資金を準備するだけでも大変ですね。
FTSE100は値動きの小さい指数で、ここ数年では1000ポイントくらいの幅での動きです。
まずは1000ポイント動くことを短期の値動きの想定として準備したいと思います。
目安資金表では「B150」での1000ポイント動いた場合の必要な資金は100万円未満。
余裕をもって100万円を入金して注文を考えると安心ですね。
大きな下落がおきた場合は別に用意してある防衛資金(予備資金)で対応します。
また裁量の売りポジションで対応することもあるかもしれません。
運用設定例
- 運用商品:FTSE100 B150 1注文
- 元手資金:最低100万円(要追加資金準備) 安全運用なら370万円
浅葱の運用はこのような設定でした。
資金が少なく、安全運用での設定です。
ループ株365は自動売買なので運用中は特にすることもありません。
初心者でも気楽に始められます。